こんにちは、ホットクックで遊ぶたろすけさん家です。
今回は「ホットクックはフライパンの代わりになるのか?」について。
長年ホットクックを愛用してきた知見をもとにお伝えすると、ホットクックを完全にフライパンの代わりにするのは正直ちょっと難しいです。…が、料理によっては意外とホットクックで代用できるものもあります。
フライパン代わりに使うのに向くケース・向かないケースについて詳しく紹介しますので、気になる方はぜひ参考にご覧ください。

ホットクックはフライパンの代わりになるの?
まずは結論。
ホットクックは、フライパンの代わりを完全にこなすことは難しいです。
というのは「フライパンのようにカリッと焦げ目をつける・強火で一気に加熱する」といった、フライパンらしい調理があまり得意ではないからです。
ホットクックは、基本的に密閉状態で蒸気も使って加熱を行う調理機器で、フライパンのように中火や強火で表面を一気に焼きつけるわけではありません。水分も残りやすく、どうしても「炒め煮」「蒸し焼き」のようになってしまうため「焼き目をしっかりつけて香ばしく仕上げるステーキ」ですとか「水分を飛ばしてシャキッとさせたい野菜炒め」などのレシピは苦手です。
しかし、まったく代わりがつとまらないかというとそんなこともなく。
例えば、ホイル焼きや目玉焼きなど、しっとりでも問題ないものであれば問題なく調理ができます。(レシピは後述します)
焦がしにくく失敗が少ないのはホットクックならではの強み。おかしな調理方法を選択しない限りは、多少ほったらかしてもこげつきにくく、しかも油も少なく調理できるのも嬉しいポイントです。

フライパンに代わってホットクックが調理できない・しづらい料理

では、ここから具体的に、フライパンの代用としては少々難しい料理をいくつかピックアップして紹介します。
こんがりと焼きあげるもの
上述したように、表面を香ばしく焼き上げたい料理はホットクックだと正直難厳しいです。
具体的には以下のような料理です。
- ステーキ
- カリカリのベーコン
- 焼き餃子
下記の焼き餃子の動画のように、厳密には作れなくはないのですが、フライパンのような香ばしい仕上がりにするのはかなり難しいです。フライパンで焼いたときのようなパリッとした食感が欲しい方は、素直にフライパンやグリルを使うのがおすすめです。

食感や質感が重要な炒め物
以下のような強火で一気に仕上げたい料理や、火の通り加減を見ながら質感を調整したい料理もホットクックの苦手分野。
- 野菜炒め
- スクランブルエッグ
「あれ?ホットクックには”炒める機能”が搭載されているのでは?」と思うかもしれませんが、正直なところ、そこまで得意というわけではないです。(少なくともフライパン水準ではないです)
野菜炒めについては、加熱中に出てきた水分が内鍋の中にとどまるので、フライパンほど水分を飛ばしきれないんですね。スクランブルエッグについても、ホットクックにかき混ぜをお任せする構造上、仕上げを手で絶妙に調整できないため、なかなか難しさがあります。(頑張れば、低温調理の応用などでできなくはないのですが、テクニックが必要です)
食感・質感が重要な炒め物についても、やはり実物のフライパンに軍配があがります。
揚げ物・揚げ焼き
揚げ物も、残念ながらホットクックでは作れません。
内鍋内で大量の油を高温に保つことは想定されておらず、そもそも安全面からしても非推奨です。
- フライドポテト
- 唐揚げ
- とんかつ・コロッケ・フライ
- 天ぷら
「油を少なめにして揚げ焼き…」という手もありますが、ホットクックは加熱温度がそこまで高くないので、フライパンのようにしっかりカラッと仕上がるレベルには届きません。ここは現在の機種の構造的に難しいところですね。
ちなみに「ホットクックで揚げ物ができるのか?」という疑問については以下の記事で詳しくまとめています。ご興味あればどうぞ。

フライパン料理のホットクック置き換え例
そういうわけで基本的にはフライパン水準での焼きや炒めはまだまだ難しいホットクック。
とはいえ、料理によっては、ホットクックでも十分にフライパンの代わりをこなせる場合もあります。以下、詳しく紹介します。
単品野菜のシンプルな野菜炒め

ホットクックは「キャベツともやしの肉野菜いため」など、具材の投入タイミングをはかりつつ炒める料理は苦手ですが、野菜一種類を短時間で仕上げるシンプルな炒めものであれば対応が可能です。
例えば、中華野菜の空芯菜炒めや、常備菜として人気の無限ピーマンなら、ホットクックでも十分に美味しく仕上がります。油のハネもないですし、後片付けも楽になるので、試してみる価値アリです。


蒸し焼き

上述のとおりホットクックでは「こんがり焼く」ことはできませんが、しっとり仕上げる蒸し焼きは割と得意です。
これを応用すれば、例えば目玉焼き(ハムエッグ)や焼き魚、ハンバーグステーキ、ホイル焼き、などをそれっぽく仕上げることが可能です。
もちろん、フライパンのようにこんがりとはいきませんが、ホットクックなら水分と一緒に加熱する分、火の通りが均一でふっくらやわらかく作れます。
「こんがり焼き目はそこまで必要ない」「むしろパサつかないほうが嬉しい」という方なら、ホットクックがバチっとハマるかもしれません。
ご興味あれば以下のレシピをご覧ください。



参考:「煮詰める」機能をフライパン的に使ってみた結果
余談です。
2019年発売の「E型」以降のホットクックには、フタを開けたまま加熱ができる「煮詰める」機能が搭載されていまして。
「この機能を使えば、フライパンのようにホットクックを使えるのでは…」
と思い、たろすけさん家で実験したことがあります。それがこちらの動画。
結果は動画のとおりで、とにかく時間がかかってしまい、フライパンの代用にできるようなものではありませんでした。
残念ですが、素直に煮詰める用途として使うことをおすすめします。
まとめ
以上「ホットクックはフライパンの代わりになるのか?」についてお伝えしてきました。
おさらいすると、こんな感じです。
- ホットクックは、パリッと焼き目をつけたい料理や揚げ物は苦手
- フライパン代わりにもできなくはないが、仕上がりには差がある
- ただし簡単な炒め物や蒸し焼きなら、十分にフライパンの代用がつとまる
- なお、煮詰める機能での代用は現実的ではない
ちなみに我が家では、ホットクックに置き換えられるレシピは積極的にホットクックを使い、どうしてもカリッと焼きたい料理や揚げ物はフライパンやヘルシオを使うスタイルに落ち着きました。
餅は餅屋というように「全部フライパン」か「全部ホットクック」ではなく、いいとこ取りの使い分けが理想かなと思います。
少しでも参考になれば嬉しいです!
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レンティオについては、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ、あわせてご覧ください。

また、他にもホットクックを安く手に入れる方法もまとめています。こちらもよろしければどうぞ。



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