こんにちは、ホットクックで遊ぶたろすけさん家です。
ホットクックでいろいろな料理を作っていると、ふと「本体のにおいが気になるかも…」と思う瞬間がありませんか。
たとえば、カレーや魚料理を作ったあと、次のメニューに少し香りが移ってしまったり、内ぶたのパッキンがちょっとにおってモヤモヤしたりなどなど。ホットクックは便利ですが、におい移りは気がかりですよね。
そこでこの記事では、ホットクックのにおいの原因から予防法、対策法までをまとめてご紹介します。
お困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
ホットクック本体で感じる「におい」の種類と原因
はじめに、ホットクック本体で感じる「2つのにおい」とその原因から整理していきます。
1. 新品時のプラスチック臭

まずは新品時のプラスチック臭です。
これは利用始め特有の匂いで、内ぶたやまぜ技ユニットなどに使われている樹脂やシリコン素材、保護剤などのにおいが原因です。
自動車の新車のにおいなんかと同じで、何回かホットクックを使ううちに自然と薄れていきますが、その「何回か使うところ」まで我慢できない場合には、レモンや重曹を使って運転するなどの対処が必要です。(詳しい対処法は後述します)。
2. 料理の残り香
2つ目が料理の匂い残り、残り香です。
無水調理や長時間加熱が得意なホットクックですが、密封して調理を行う構造上、においが本体内部やパッキンに残りやすい性質があります。
特にカレーや魚料理など「においの強い料理」や、豚の角煮など「油分の多い料理」を作ったあとは要注意。内鍋だけでなく、内ぶた・つゆ受けなど各パーツにも、におい成分やその原因となる油分が残り、香りが染み付きやすくなります。
3. 焦げ付き臭
3つ目は「焦げ臭さ」です。
料理の加熱しすぎや、熱板についた汚れやホコリによる焦げつきが原因です。料理の方はその場限りですが、熱板から発せられる焦げ臭さは掃除をしないと永続的に続いてしまうこともあります。
焦げ臭さの原因については以下の記事でも詳しく説明しています。あわせてどうぞ。

ホットクックの「におい」を放置しないほうがいい理由
では、ホットクック本体ににおいが残っていると、どのような問題があるのでしょうか。
放置しないほうがいい理由も簡単に整理をしておきましょう。
料理のにおい移り

何よりも一番困るのが「料理のにおい移り」です。
たとえば、以下のようなケース(どちらも私の実体験です)。
- カレーの後にパンを焼いたら、ほんのりスパイス風味がついてしまった
- 魚を煮たあとにホットケーキを焼いたら、微かに魚の香りがした
このように、においが強いもののあとに淡白なものを作ると、におい移りがしやすくなってしまいます。風味に影響してしまうので、結構困るんですよね…。
不快感から利用モチベーションが下がる
もう1つは、純粋な不快感です。
「さあ、ホットクックで料理を作ろう」と思ってフタを開けた瞬間、もわっと前日作った料理のにおいが漂ってくると、それだけで調理のモチベーションが下がってしまいますよね。
毎日使う家電だし、ましてや口に入れるものを作るわけです。些細な不快感でも対処はしておきたいところではないでしょうか。
(安くはない家電ですので、こんなことで利用のモチベが下がるのは本当にもったいないです…)
ホットクックの「におい移り」を防ぐ!ニオイつきの予防方法
ここから具体的な対策に入っていきます。まずは、そもそもの料理のにおい付きを防ぐ方法からです。
完璧ではありませんが、以下で紹介するポイントを押さえておくと、においの沈着を抑えやすくなりますよ。
作った料理を本体に放置せず、すぐに洗う

ホットクックで料理を作ったあと、そのまま庫内に料理を放置してしまうと、蒸気がこもり、内鍋やパッキンににおいが沈着しやすくなります。なので、特にカレーや豚の角煮など香りが強い料理を作ったあとは、できるだけ早く器に移し、各パーツ洗浄することをおすすめします。
ちなみに、料理の保管は「IWAKIの蓋付き耐熱ガラス容器」がおすすめ。そのまま冷蔵庫に入れたりレンチンしたりなどできるほか、食洗機にも対応しており、使い勝手がとてもよいです。便利な7点セットが1つあれば、日頃のとりわけはもちろん、作り置きにも対応できますよ。ぜひ検討してみては。

各パーツとも使うたびに洗剤で洗う
上述した内容と近いのですが、においが気になる方は、ホットクックを使うたびに各パーツを洗剤で洗うことをおすすめします。手間はかかりますが、油分などにおいの原因の沈着を防ぎやすくなり、次回の調理で余計なにおいが混ざるリスクを減らせるはずです。
内鍋以外は食洗機にも対応していますので、洗うのが面倒な方は、家電の力を借りるのも良いと思います。食洗機対応については以下の記事もあわせてどうぞ。

フタ裏の水滴をしっかり拭き取る

意外と見落としがちなポイントが「ふた裏に溜まった水滴」です。
ホットクックは蒸気をうまく利用して食材を調理する設計になっていますが、その蒸気に含まれたにおい成分が水滴として残ってしまいがちです。パッキンに溜まった水滴を放置すると、内部で蒸発してにおいが充満するため、使用後はさっと拭き取っておくようにしましょう。
以下の記事もぜひ参考にお読みください。

ホットクックを使わないときは、フタを開けっぱなしにする

ホットクックを利用しないときは、フタを開けっぱなしにしておくと、風通しが良くなり、本体のにおい残りを軽減しやすくなります。
収納・置き場的に問題なければ、意識的にフタを開けておくようにするとよいかもしれません。
ただし、長時間フタを開けっぱなしにしていると、庫内にホコリが溜まりやすくなるデメリットも。そのまま調理すると、不衛生になったり、熱板の焦げ付きのリスクがありますので、さっと拭き掃除をしてから使用することをおすすめします。
内鍋を使い分ける
こちらはいわゆる「富豪作戦」。ホットクックの利用頻度が高い方は、内鍋やパーツを複数用意して「においが強い料理用」と「そうでないもの用」というように、使い分けるのも選択肢のひとつです。
あらかじめパーツを分けておけば、残り香のトラブルを最小限に抑えられます。自分の調理スタイルや予算に合わせて検討してみるのもありかもしれません。

ホットクックに染みついた「におい」を取る方法
ただ、いくら予防を頑張っても、どうしたってにおいはついてしまうものですよね。
そこでここからは、ついてしまったにおいを取ったり消したりする方法をご紹介します。
新品のプラスチック臭を軽減するのにも有効ですので、ぜひお試しください。
1.お手入れモードで煮沸する

まず1つ目が、お手入れモードでの煮沸です。
意外とご存知ない方もいるのですが、現行機種のホットクックには「お手入れモード」が備わっています。お手入れモードで運転をすると、沸騰してから10分間ほど継続的に加熱が行われ、内鍋やまぜ技ユニットなどにこびりついた油汚れやにおいを落としやすくしてくれます。
汚れやにおいが軽微な場合には、まずはお手入れを試してみると良いでしょう。
お手入れモードの手順は以下のとおりです。
- 内鍋に水を入れる(白米水位線の1以上、MAX水位線以下)
- 蒸しトレイ以外のパーツを取り付け、蓋を閉める
- メニューから「お手入れ」を選択
- QRコードが表示されますが、そのまま無視して「決定」を押す
- お手入れモードが立ち上がるので、決定を押し運転
- 運転終了後、少し時間を置いてからフタをあける
- 洗剤を使ってスポンジで通常どおりに洗う
なお、お手入れモードがない場合は「手動で蒸す」で30分程度加熱します。
2.スライスレモンを使った蒸気消臭
続いて2つ目が、レモンスライスを使った消臭。この方法は公式もおすすめする、ホットクックのスタンダードなにおい対策です。
レモンにはクエン酸が豊富に含まれており、これが内鍋やパーツに付着したアルカリ性のニオイを中和・消臭してくれます。
やり方は簡単。ホットクックの内鍋に水600mlと薄切りにしたレモンスライス(8等分目安)を入れ、手動で作る→蒸すキーで30分加熱するだけです。蒸しトレイやまぜ技ユニットも一緒に消臭できますよ。
実際、我が家では過去になども行っておりまして。正直なところ完璧に消臭できるわけではないのですが、レモンのさわやかな香りとクエン酸の力で、しつこいにおいを和らげることができます。体感では6割減くらい、といったところです。(個人の感想です)
レモンの皮についている薬剤が気になる方は、防カビ剤未使用の「ノンケミレモン」の利用をおすすめします。スーパーなどで売っています。
3.重曹を使ったお手入れモード運転
スライスレモンとあわせておすすめしたいのが「重曹を使ったお手入れモード運転」です。
重曹のアルカリ成分が油汚れやスパイスの成分を浮かせてくれるため、カレーやスパイス系のしつこい香りに効果が期待できます。
個人的には、この方法が一番においが取れると感じています。(体感では7〜7.5割くらい)
手順は以下のとおりです。
- 内鍋に水を入れる(MAX水位線まで)
- 重曹を1カップ弱入れる
- 蒸しトレイ以外のパーツを取り付け、蓋を閉める
- メニューから「お手入れ」を選択
- QRコードが表示されますが、そのまま無視して「決定」を押す
- お手入れモードが立ち上がるので、決定を押し運転
- 運転終了後、少し時間を置いてからフタをあける
- 洗剤を使ってスポンジで通常どおりに洗う

4.緑茶の出がらしを煮る
これは余談ですが、個人的には緑茶の出がらしを蒸し煮にするのも、さっぱりと消臭される感じがして好きです(カテキンの消臭効果ですね)。
レモンや重曹と比べると効果の面では劣るところもありますが「お茶を飲んだついで」でホットクックのにおい消しができるので、意外と重宝します。もしご興味があればやってみてください。
- 不織布のお茶バッグに出がらしを茶葉を入れる
- ホットクックに適量、水を入れ、1のバッグを入れる
- フタを閉じ、手動で作る→蒸すキーで10分程度加熱
- 少し蒸らしてからフタをあけ、洗剤で洗う
なお、出がらしを使わず、ホットクックでお茶を煮出すことも可能ではあります。
ただ、消臭効果が期待できる緑茶の葉は、沸騰させると渋さが出て苦くなってしまうので、あまり風味はよくはなりません。緑茶の煮出しについては、別に味は気にしないよ…という方だけにおすすめします。
ちなみに、麦茶の煮出しは何の問題もなく、むしろおすすめなので、ぜひ実践してみてください。意外と便利です。

おわりに
以上、今回はホットクックのにおいケアについて、原因から予防法、対策までまとめてご紹介してみました。
何かとにおいが残りがちなホットクックですが、日頃のお手入れである程度は軽減ができます。
快適にホットクックを使い続けられるよう、日頃からのケアを頑張っていきましょう!
何かの参考になれば幸いです。
こちらの記事もおすすめ
当ブログでは、ホットクックに関するいろいろなお役立ち情報を発信しています。以下の記事もぜひ参考にしてみてください。


