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ホットクックの弱点・欠点とは?愛用歴5年目のユーザーが感じていること11選

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こんにちは、ホットクックで遊ぶたろすけさん家です。

「材料を入れてボタンを押すだけ」で調理が完了する、シャープの自動調理鍋ホットクック。気になってはいるけれど「本当にそんなに便利なの?」「本当にお値段なりの価値があるのか心配」という方も多いかと思います。

そこでこの記事では、ホットクックを2台持ちで毎日利用し続けて5年目のヘビーユーザー目線で、ホットクックの主な弱点を詳しく説明していきます。

「自分のキッチンにホットクックは向いているのか?」を判断する材料にしていただければ幸いです。

目次

そもそもホットクックとは?簡単におさらい

ホットクックで作ったカレー

ヘルシオ ホットクックは、シャープが販売する自動の無水調理鍋。切った食材と調味料を内鍋に入れてスイッチを押すだけで、煮る・蒸す・焼く・低温調理・発酵調理など、幅広い調理を行ってくれます

最大の特徴は、火加減の調節や混ぜる作業もすべておまかせできる「ほったらかし調理」。高感度のセンサーが複数搭載されていて、温度や具材の柔らかさを検知して、自動で美味しく仕上げてくれます。

ホットクックにできること・できないことについて、詳しくは以下の記事で紹介しています。具体的に作れる料理の例も挙げていますので、気になる方は、あわせてご一読ください。

ホットクックの主な弱点11選

そんな便利なホットクックですが、実際に使ってみると「ここはちょっと…」という弱点もあります。

以下、主な弱点とあわせて、対策アイデアを詳しく見ていきましょう。

弱点1:味の調整に「慣れ」が要る

味付けにはある程度の慣れが必要

まず挙げられるのがの部分。

ホットクックは密閉調理で水分が逃げにくいため煮汁が残りやすく、コンロと同じ感覚だと、基本的に味が薄くなりがち

ある程度、慣れが必要な点は想定しておきたいところです。(Webや公式ではよく「煮詰める機能(調理後にフタを開けて加熱を続ける機能)」が推奨されていますが、時間も手間も結構かかるので、これ前提で考えるのはおすすめしません。挫折しやすいかと)

慣れるまではいきなりオリジナル調理にいかず、まずは公式レシピやSNSの人気レシピなどを参考に感覚をつかむのが良いと思います。

おすすめは、SNSで大人気のなおさんのレシピ本(Kindle電子書籍)。ホットクックを置き物にしていた人が、なおさんのレシピで活用するようになった!という声もよく見かけます。ホットクックレシピの決定版だと思いますので、ぜひ参考にしてみては。

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弱点2:洗い物・片付けが大変

出典:SHARP公式サイト

ホットクックの洗い物は正直面倒くさいです。

具体的には、内鍋、内フタ、まぜ技ユニット(かき混ぜ棒)、蒸気口カバー、つゆ受けトレイ…と、細かなパーツまで含めると、洗う部品がかなり多いです。

広い視野で見ると「油ハネしないのでコンロや換気扇の掃除がラクになる」「キッチンの壁紙が汚れにくい」といった大きなメリットもありますが、日々の洗い物にフォーカスすると、ちょっと面倒に感じるのは否めないかと思います。

食洗機があればだいぶ軽減されますが(内鍋意外は食洗機OK)、持っていない場合は、洗い物が増える覚悟を持ってホットクックを利用する必要があります。

洗い物・片付け問題は好みが大きく別れるところだと思うので、購入検討中の方はよくよく吟味するようにしてください。

弱点3:時短にはならない

タイマーを忘れられる

マーケティングの都合なのか、ホットクックは「時短家電」として扱われてがちです

…が正直、ヘビーユーザー目線では、この売り方は本当に誤解を招くなぁと思っていて。もちろん、ちゃんと時短になる料理もあるんですが、たいていの場合、調理そのものの時間が短縮されるわけではありませんというか、むしろ時間は伸びやすいです。

例えば、ちょっとした炒め物。フライパンならものの数分で終わりますが、ホットクックだと「鍋の温め時間」などが必要なので平気で10分以上かかったりします。

時短を期待しすぎるとかなり後悔しやすいのでご注意ください。本当に。

「じゃあなんで時短とか言われてるんだ」って話ですが、ホットクックで短縮できるのは「キッチンに立つ時間」なんですね。加熱開始後、人間が付き添う必要がない分、自由時間ができることをマーケティングメディアの人たちが「時短」と呼んでいるわけです(やめてほしい)。

表現を変えて繰り返しますが、ホットクックは圧力鍋のように調理時間そのものが短くなるわけではありません。
ホットクックはあくまで「ながら調理」を可能にする家電と理解しておきましょう。

このあたりは以下の記事でも詳しく説明しています。ぜひご一読ください。

弱点4:並行調理に弱い

並行調理に弱いのもホットクックの弱点です。

ホットクックが1つあればなんでもお任せできちゃうね!」という期待をしがちですが、ホットクックはガスコンロのように1台で2〜3口分の調理ができるわけではありません。主菜を任せたら副菜は任せられませんので、オペレーションを考えて付き合っていく必要があります。

「電子レンジみたいに順番にどんどん動かせば…」と思いたいところですが、弱点3で述べたとおり、ホットクックは加熱準備に時間が必要。電子レンジのようにグルグル回せない点にも注意しておきましょう。

この問題に対しては、ホットクックを複数台同時に稼働させるという富豪作戦が最適解になるんですが、予算的になかなか難しいところもあると思います。

なので次善の対処策として「二段調理」というテクニック(一度の運転で2品同時に作ること)を検討するのですが、とはいえ、なんでも二段調理できるわけではないので、やはりある程度の調理効率の制限は残ってしまう点は把握しておきましょう。

弱点5:ニオイが残りやすい

匂いまわりの問題もホットクックの弱点ですね。

密閉して調理する構造のためか、ホットクックは結構匂いが残りやすいです。

特にカレーや魚料理など香りの強い料理は要注意で、これを作った直後にホットケーキなどのお菓子や発酵調理などを行うと、匂い移りを起こす場合もあります。

使い方によっては「香りの強い料理をしたらすぐに洗う」「レモンや重曹を使って匂い飛ばしを行う」などのケアも必要になりますので、押さえておきましょう。

匂い飛ばし・匂い消しについては、以下の記事をよろしければご覧ください。

弱点6:炒め物がベチャッとなりやすい

ホットクックは炒め物も作れますが、仕上がりが水っぽくベチャっとしやすいという弱点があります。

特に野菜炒めのような、シャキッと仕上げたいメニューは苦手で「ホットクックで作ると食感がいまいち」「炒めるといいつつ、結果的に煮てしまっている」という声も多いです。(上の動画のように、炒め煮になりがち)

以下の「空芯菜の炒め物」のように、食材や工夫次第で解決できる部分もあるのですが、どうしても得意不得意はあります。

用途の幅が広いとはいえど、なんでも完璧にできるわけではない点も押さえておきましょう。

弱点7:保温機能は最低限

まんまるおおきなホットケーキのもとのメニューキー

ホットクックには保温機能が搭載されています。(画像右上のボタン)

調理後、保温モードにしておけば、料理を温かいままキープしてくれます。…がしかし、ハイテクなセンサーを使って繊細に仕上がりをコントロールしてくれる加熱調理に対して、保温は極めてシンプル。

料理によって保温方法を調整してくれるわけではないので、料理によっては微妙に使いづらい場合もあります。(炊飯したお米の保温ができない、やわやわに仕上げたかった卵料理に火が通り過ぎてしまうなど)

ここは今後の進化に期待といったところでしょうか。

保温に関するよくある質問は以下にまとめています。

弱点8:調理工程が見えづらい

ホットクック使用中

ホットクックは調理中の様子を細かく確認できません

もちろん、途中で一時停止すればフタをあけて様子を見ることもできるのですが、とはいえ頻繁に途中でフタを開けてしまうと、庫内の蒸気が逃げてしまったり、温度が下がってしまったりして、料理の仕上がりに影響が出る恐れがあります。

ホットクック自身がよく喋っているように、基本的には「できあがりを楽しみにしてくださいね」というスタンスなので、そりがあわないとイマイチに感じてしまうかもしれません。「様子を見て、味付けをこまめに調整しながら調理したい」という方には、向かないと多います。

中断については以下の記事で詳しく説明しています。気になる方はどうぞ。

弱点9:場所を取る

ホットクックはかなり大きめの家電。手狭なキッチンでは場所をとってしまいがちです。

2024年発売のKN-HW24H(2.4Lサイズ)は幅34.5cm×奥行30.5cm×高さ25.6cmと、30cm四方以上のスペースが必要。高さも25.6cmとありますが、フタをあければ40cm以上の高さになるため、収納スペースで難儀されるケースも多いかもしれません。

我が家では写真のようにコンロを潰してスペースを確保していますが、これはあくまでホットクックを中心の調理システムにしているからできること。コンロと併用するとなると、事前にスペースのことを考えておかないと、いちいち調理のたびに運んで移動して…と苦労することになるかもしれません。

弱点10:機能差が増えてきている

これはホットクックに限った話ではありませんが、世代が進むにつれて「機能差」が増えてきている傾向はあります。

現時点でホットクックは2〜3年に1度くらいの頻度で新機種を発売・モデルチェンジしており、その度に新機能が追加されています。例えば2024年モデルのKN-HWのH型では、以下の機能が追加されました。

  • 強火での加熱(強火メニュー、炊飯の早炊き、調理時間短縮に対応)
  • 焦げ付きにくい鍋底の実装

買ったけれど、その後の機種の方が理想的な機能を持っていた… となる可能性がある点は否めないので、留意はしておきたいところです。

弱点11:価格が高い

最後にあげるのは価格が高いところです。

ざっくりではありますが、最新機種の相場は1.6Lサイズで4.5〜6万、2.4Lサイズで5万〜6.5万ほど。

愛用している側からすれば、ホットクックは本当に素晴らしい調理機器なので妥当とは思いつつ。…とはいえ、そこまで頻繁に利用するかどうかもわからない段階の人からすると、ちょっと手が届かない…という方も少なくないと思います。

不安な場合は、一旦Rentioなどでレンタルするのがおすすめ。実際に使ってみて、サイズ感や機能に納得してから購入を検討できるので安心です。詳細は以下の記事で詳しくまとめています。

それでもホットクックは便利だとは思う

ということで、ホットクックには紹介してきたように結構な数の弱点があるよ、というお話でした。

こまごま綴ってきましたが、それでも我が家はホットクックの「ほったらかし調理」はすべてを補って余りあるほど便利だなあと思っていて。結果として2台購入し、コンロも潰し、5年間フルに使って今に至る…という状況です。

大事なのは、ホットクックの特性(長所と短所)をきちんと理解した上で、自分のライフスタイルに合うかどうか判断することだと思います。

人間、どうしても不安やマイナスを大きく評価してしまう生き物で。欠点が目立つと引っ張られてしまいますけれど、それ以上にメリットと重なる部分が大きければ、きっと手放せない相棒のような家電になるんじゃないかなあと思います。

この記事で挙げた弱点や対策が、相性確認の参考になれば嬉しく思います。

ホットクックを検討中の方へ

ホットクックを買おうか悩んでいるという方は、よかったら以下の記事もあわせてどうぞ。

検討の参考になるかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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このブログの運営者

たろすけ(妻)・たろ夫(夫)の夫婦で活動するホットクック系個人メディアです。このブログのほか、YouTubeX(旧twitter)でレシピやお役立ち情報を発信中。各SNSの合計フォロワー数3.6万名を突破しました。

暮らしのルーティンの大部分を占めるキッチンでの時間。そこにホットクックを使った『遊び(=「楽しみ」と「ゆとり」)』を持たせる生活を、動画や文章を通じて表現・発信しています。

商品紹介やWEBメディアの制作協力なども行っています。
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