こんにちは。ホットクックで遊ぶ、たろすけです。
ホットクックというと「無水カレー」や「豚の角煮」がフォーカスされがちですが、Gシリーズ(KN-HW24G)以降の機種では「ホイップクリーム」も作れるんです。
しかし、公式レシピのとおりにホイップクリームを作ってみると、なんか思ってたんと違う。そう、トロトロすぎて絞れるようなクリームにならなかったのです。上の画像のような、マリトッツォもどきを作るには良いのですが、ケーキなどに使うにはちょっと厳しい。
そこで、工夫をこらして「絞れるクリーム」を錬成することにしました。ついでに色んな乳脂肪分のクリームを作り比べてみています。以下はその記録です。
はじめに
公式通りに作ってみたらトロトロすぎた
ホイップクリームというと、ショートケーキに乗っているような「形を保てる、絞れるもの」を想像されるのではと思います(少なくともうちはそうでした)。なので、ホットクックで作るホイップも絞れる感じに仕上がるはず、と期待しつつレシピのとおりに作ってみたところ…
ご覧のとおりトロトロのクリームに仕上がりました。固めるためには、さらに高脂肪なクリームを使えばいいのですが、ちまたのスーパーには47%などの高脂肪クリームはなかなか売っていませんし、カロリーも心配。うーん、これは難易度が高い。
絞れるホイップクリームを求めて
どうにか絞れるクリームが作れないものだろうか。
…ということで、たろすけ家では、ジャムに含まれる天然のゲル化剤こと「ペクチン※」を頼ることにしました。(※ペクチンは、脂肪分を固まらせる効果のある食物繊維の一種です。ペクチン活用は、生クリーム作りの時短ハックで有名です)
ペクチンそのものは製菓コーナーに売っているのですが、ペクチン入りのジャムを使えば、フレーバーもつくし、安くすむし、他の用途にもジャムが使えるし…ということで、メリットが多いなと思い、このような方法を取っています。実際、かなりいい感じになりましたので、ご紹介します。
注意点
- ホットクックのフッ素コート鍋(2.4L/TJ-KN2FBA)で実験しています。
- 2020年までのホットクック(型番の末尾がFまで)は非対応です。
- 作る前に内鍋を冷蔵庫でしっかり冷やす必要があります。冷蔵庫が小さく、内鍋が入れられないと作れないかもしれません。また、室温によっても仕上がりが変わります。なるべく涼しい環境で作りましょう。
- その他、公式レシピの注意点も参照してください(以下)
ホットクックで作る「絞れるホイップクリーム」材料
- 生クリーム 200ml (乳脂肪分37%以上なら、動物性でも植物性でもOK)
- ペクチン使用のジャム 大さじ2強(50g) ※味はお好みで
- 砂糖 15g ※お好みにあわせて適宜ご調整ください
ホットクックで作る「絞れるホイップクリーム」基本の作り方
まず基本の作り方を説明します。色んなクリームで試した結果を後述しますが、作り方はすべてこちらの手順です。
1.内鍋にすべての材料を入れる
内鍋に全ての材料(生クリーム 200ml、ペクチン使用のジャム大さじ2強50g、砂糖15g)を入れ、ざっと混ぜておきます。ジャムをほぐすように混ぜてください。
2.クリームに応じてメニューをセットする
フタをして、メニュー番号をセットします。番号は、ご使用の生クリームの「種類別や名称」に応じて使い分けてください。
・クリーム:メニューNo.391
・乳等を主原料とする食品:メニューNo.394
3.様子を見つつ、時間延長や手で混ぜて仕上げる
調理が終わったら、シリコンなど柔らかい素材のヘラでかき混ぜ、クリームを固めます。固まり方が甘い場合は、適宜調理の延長を行ってください。
4.できあがり
できあがりがこちら。十分絞れる硬さになりました。
5.ホイップ袋に入れて絞る
あとはホイップ用の袋に入れれば、絞れます。試しにプリンに乗せてみました。
色んな生クリームで試してみた結果
ジャムを入れれば絞れるようになることがわかったのですが、そのあと「乳脂肪分をどこまで下げられるか」が気になりだしました。(だって、乳脂肪分高い=価格もカロリーも高いので…。安くてヘルシーなほうがいいじゃないですか)
ということで、色々試してみた結果を以下ご紹介します。
純乳脂肪・乳脂肪分43%の場合
使用したのは「雪印メグミルク 北海道産生クリーム使用フレッシュ 純乳脂肪」。まったく問題なしでした。
植物性・脂肪分37%の場合
スジャータホイップを使用。まったく遜色ないですね。お味は純乳脂よりあっさりしてました。
植物性低脂肪・脂肪分26%
最後に低脂肪系クリーム。植物性で26%まで脂肪分を落とした結果は固まらず。コンビニやスーパーで売ってるクリームONプリンのような質感でした。ペクチンを持ってしても低脂肪クリームまでは固めきれないようです。
動画もあります
これらの実験、いずれも動画にしています。もし質感とか詳しく見たい方はどうぞ。(全4本)
▼公式どおり作ってみたもの(ジャムなし)
▼純乳脂肪43% ジャム入り
▼植物性37% ジャム入り
▼低脂肪で固まらなかったもの ジャム入り
おわりに
以上、ホットクックで「色んな生クリームを使って、絞れるホイップクリーム」を作ってみた実験結果でした。公式のクリームがトロトロすぎてお困りだった方は、ジャムの活用をぜひお試しください。
ちなみに、ホットクックでこの「絞れるクリーム」と「おおきなホットケーキ」を両方作ると、ケーキが作れたりします。家電でケーキが作れる時代が来たんですねぇ、すごい。(つきなみ)